【家庭用治療浴装置】とは?
昔から我が国では滝に打たれるとよいと言われ、今でも温泉地などの大浴場に打たせ湯と称するものを見かける。落下する水圧により生体に刺激を与えたり、冷水浴の生体反応もあって、一種の水治療法と言える。欧米諸国のリハビリテーションにおける水治療の歴史は古く、代表的な物理療法として使用されており、水流や気泡を噴出するものが使用されていた。
米国では古くから、身体マヒの治療には、激流に身をさらすとよいと言い伝えられており、これをヒントにして水圧を利用した渦流式の水治療法が開発され、現在の家庭用治療浴装置の原型となった。
家庭用治療浴装置には、家庭用超音波治療浴装置、家庭用気泡浴装置、家庭用渦流浴装置の3種類に分類され、家庭用気泡浴装置には、噴出水泡式と噴気盤式等があり、いずれも温浴中に温水流や気泡による物理的刺激を身体に与え、疲労回復や血行促進、筋肉の疲れやこりをとり、神経痛、筋肉痛の痛みを緩解し、胃腸の働きを活発にするための家庭用医療機器である。
リハビリテーションでは、温浴(身体を温める)との相乗効果を期待し、運動療法のひとつとして取り入れられており、一般家庭においても、快適な生活への欲求と健康志向の高まりから、これらの機能的入浴の方法が普及しており、ニーズが高まっている。
効能効果は、「温水流や気泡によるマッサージ効果、温熱効果」である。