家庭用温熱治療器【家庭用温熱治療器】とは?

人類は太古の昔よりあらゆる事に熱の恵みを得ており、熱を治療に利用してきた。太陽に温められた石を患部に当てて痛みを癒すなどは、温熱療法の原点といえる行為であるが、日常の生活に欠かせないものとして利用されてきた。その温熱療法を簡単に使用できる機器として家庭用温熱治療器が誕生した。

家庭用温熱治療器は、電気による熱を利用して患部に熱刺激を与え、治療する家庭用医療機器をいう。

身体表面を伝熱によって加温し、体内温度より高くすることにより、体表の血管を拡張し、多くの血液が流れ込むことにより、疲労回復や血行促進、筋肉の疲れやこりをとり、神経痛、筋肉痛の痛みを緩解し、胃腸の働きを活発にするなどにもおよぶとされ、体調を整える物理療法の基本となっている。

家庭用温熱治療器は導子部(発熱部)の面積により、小形タイプと大形タイプがある。小形タイプのものは、単一部位を加温治療する手持形のものから、複数の部位に取り付けて加温治療できるものがあり、大形タイプは、主として布団やマットの形態として身体を加温治療するものなどがあり、機器の形状や使用方法、タイマーによる使用時間設定や、温度コントロールの方法など、使いやすい工夫を凝らしたものが増えており、広く利用されるものになっている。また、低周波治療器や電位治療器、マッサージ器と組み合わせたものなど多くの製品が開発・販売されている。

効能効果は、「電熱による温熱効果」である。

家庭用温熱治療器【温灸器】とは?

温灸(きゅう)器は、電熱を利用して熱刺激を身体の患部に与えて治療を行い、疲労回復や血行促進、神経痛や筋肉痛の痛みを緩解し、筋肉の疲れやこりをとり、胃腸の働きを活発にすることを目的とした家庭用医療機器である。

人類は太古の昔よりあらゆる事に熱の恵みを得ており、熱刺激を身体に加える方法は治療の基礎として利用し、体調を整える基本となっている。

約三千年の歴史があると言われ、古くから親しまれ日本の文化と強く結びついた治療法の「お灸」。従来の火の点いたもぐさを据えるお灸は、お灸痕が残ることや、衣服を焦がすなどの火の始末、お灸特有の煙や臭い等があるために、避ける人は少なくない。

今日では、従来のお灸の様に火の点いたもぐさを身体に据えるのではなく、電気的に熱をコントロールした、ご家庭で手軽にお灸が出来る使いやすい機器となっている。これらの機器は、主として手で持てる小形のものとなっており、一定時間で電源が切れるタイマー機能が付いたものや、バイブレータ等のマッサージ器を組み合わせた機器や、温熱治療器、電位治療器、低周波治療器等と組み合わせた機器が開発・販売されている。

使用法は簡単で、熱刺激を与える導子を、患部や当てて気持ちの良い部分に、当てることで効果が感じられるものとなっている。

効能効果は、「灸の代用」である。

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