家庭用超短波治療器【家庭用超短波治療器】とは?

超短波療法の起源は、1892年(明治24年)にフランスのダルゾンヴァルが高周波電流による温熱療法を考案したのが始まりである。日本では大正10年にラジオレーヤーと称する高周波治療器が開発された。その後、装置の改良が進み、昭和13年に家庭用超短波治療器が開発された。

超短波が体に及ぼす生理作用の基本は温熱作用であり、疲労回復や血行促進、神経痛、筋肉痛の痛みを緩解し、筋肉の疲れやこりをとり、胃腸の働きを活発にする。

超短波で体を温めることは、お風呂で温まったり、カイロやこたつなどで体を温めることとは異なり、こうした一般的な方法によって発せられる熱は皮膚の下0.5ミリから3ミリほどにしか達しないとされている。それに対し超短波は、1秒間に数千万回という電磁エネルギーを身体に照射するため、皮下組織を透過し、体の深部を温めることができる。超短波のこの性質を利用すると、服を着た上から、体の深部に、電波を送り込むことができる。

原理は、超短波を照射して体内に一定の電流を発生させることで、細胞を構成する分子の活動を活発にし、摩擦熱が発生することで、体の内部から温めることができるのである。

超短波治療器の治療の際には、導子と呼ばれるパッドを体に当てて使用するが、カイロ等とは異なり導子の表面は熱くならず、身体の内部から温熱が伝わるのが超短波治療器の特徴である。

効能効果は、「超短波による局所の温熱効果」である。

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